13年振りの快挙!
プジョー208ラリー4でAhead Japan Racing Teamが
2輪駆動車での総合10位入賞!

昨年のデビューラリーから一年。一年ぶりのラリージャパン2023はAhead Japan Racing Teamにとって今シーズン最終ラリーとなった。
ドライバーに新井大輝選手、コ・ドライバーにはチーム初参加となる立久井大輝選手のコンビ、W大輝体制となった。
本大会においてラリー4は唯一の参戦となるが2輪駆動車両Aheadプジョー208ラリー4を駆り、格上のラリー2車両やAWD車両に立ち向かう。

日曜日から行われた3日間のレッキでは、トラッキングシステムの不具合によるペナルティが出るトラブルも発生したが順調にレッキを終えた。

迎えたLEG1の木曜日は平日ながら沢山のファンが豊田スタジアムに集まり盛大なセレモニーが行われた後、スタジアム内で最初のSSであるSSS1(スーパースペシャルステージ)が行われた。

スタジアム内に作られたコースは回り込んだカーブが多いFF車両には厳しいコースアウトになったが、同時出走したラリー2車両を打ち負かす快走を見せ場内を沸かせ総合19番手でLEG1を終えた。

翌日のLEG2は前日の深夜から降り始めた雨は徐々に強さを増し、朝のサービスを終えると降水量10mmを超える大雨に。路面には落ち葉も落ち、非常に難しいコンディションとなっていた。
そんな中上位勢のクラッシュによりコースの安全が確保できないことからSS2はキャンセルとなり翌SS3「Inabu Dam 1」を迎えた。
更に雨脚が強まったステージでは2輪駆動には非常に辛いコンディションとなり、総合15位タイムを記録。続くSS4はコース安全上を理由にSS2と同じくキャンセルとなり、お昼のサービスを迎えた。

問題なくサービスを終えて午後のSSは改善しつつある路面状況となっておりSS5「Isegami’s Tunnel」は格上のラリー2車両に割って入る総合12番手タイム、SS6「Inabu Dam 2」とSS7「Shitara Town 2」も同様に13番手タイムを記録。総合順位を13位まで上げ夕方のサービスを迎えた。
好タイムを記録したSS5では土手との接触があり、修復作業やスプリング交換をはじめとするドライへのセットアップ変更などメニューの多い作業となった。
メカニックの懸命な修復作業と素早いセットアップ変更により想定時間よりも早く作業を終えて再びSSへと送り出した。

LEG2最終のSS8はSS1同様、豊田スタジアムで開催。
2台同時走行で行われるステージとなった。ここでは新井大輝選手の父、新井敏弘選手との対決となり日本中のラリーファンが待ち望んだ対決が実現したSSとなった。路面は濡れている状況で2輪駆動には非常に厳しいコンディションであったが5.8秒の大差をつけて見事勝利。
総合12番手タイムを記録しLEG2を終えて総合12番手までジャンプアップした。

翌日のLEG3はAhead Japan Racing Teamにとってチーム力が試される一日となった。
SS9からSS12は安定した走りで終始ラリー2に割って入る好タイムを記録。この日はお昼のサービスは無く、タイヤ交換のみを済ませSS13からSS15を迎えた。
SS13とSS14は順調に走行したが、翌SS15「Shinshiro City」にて時速約140kmでガードレールに接触。マシン右側面は大きく破損したが、走行する上ではトラブルが無く14番手タイムを記録しサービスへ帰還した。

しかしドアノブが破損しており外からドアを開けることができないため、このままでは車両規定上「失格」となるため修理が必須となってしまった。
事前にレッキ車両を詳しく調査していたメカニックは対策を入念に練り作業に取り掛かるが刻一刻と時間は過ぎ間に合わないかと思われたが、何とか45分の間にすべての作業を終え再びSSへ送り出した。

豊田スタジアム内で行われるSS16では13番手タイムを記録し、総合11番手までアップしLEG3を終えた。

迎えた最終日LEG4は昨日の夜から雪交じりの雨が振り路面はウェット。本来であればセットアップ変更を行う所ではあったが、昨日のマシンダメージを修理に時間を割くこととなりドライセットアップのままSSへ向かうこととなった。

そんな手負いの状況の中ではあったがSS17「Asahi Kougen」では路面状況が悪い中16番手タイムを記録したが、翌SS18「Ena City」を11番手、SS19「Nenoue Kougen」を12番手タイムで駆け抜け総合11位をキープした。
LEG4もサービスは無く、LEG3と同じくタイヤフィッティングゾーンの設定となりタイヤ交換のみ作業を行った。再びウェットタイヤを投入しラストのSS20~SS22を迎えた。
翌SS20「Ena City」では11番手タイムを記録、更に前走車のコースオフもあり遂に総合10番手まで浮上。後続車両とのタイム差もあり、その後のSS21「Nenoue Kougen」と最終SS22「Asahi Kougen Power Stage」は12番手タイムを記録。

ラリー4車両で総合10番手となり、2輪駆動での入賞は2010年以来の快挙となり、Ahead Japan Racing Teamとして最高の締めくくりとなった。

表彰式では「ヒロキ」コールが巻き起こり、会場がAhead Japan Racing Teamの快挙に惜しみない声援を送った。

GALLERY

RESULT

DAY SS ステージ名 走行距離 タイム クラス順位
DAY 1 SS 1 TOYOTA STADIUM SSS 1 2.10 km 2:04.6 19位
DAY 2 SS 2(※) Isegami’s Tunnel 1 23.67 km 21:39.8 ―――
SS 3 Inabu Dam 1 19.38 km 15:57.0 19位
SS 4 Shitara Town 1 22.53 km ― SSキャンセル ―
SS 5 Isegami’s Tunnel 2 23.67 km 21:03.8 12位
SS 6 Inabu Dam 2 19.38 km 14:08.2 13位
SS 7 Shitara Town 2 22.53 km 16:22.9 13位
SS 8 Toyota Stadium SSS 2 2.10 km 2:11.0 12位
DAY 3 SS 9 Nukata Forest 1 20.32 km 17:16.2 14位
SS 10 Lake Mikawako 1 14.78 km 12:40.4 14位
SS 11 Okazaki City SSS 1 2.84 km 2:40.6 15位
SS 12 Okazaki City SSS 2 2.84 km 2:37.2 13位
SS 13 Nukata Forest 2 20.32 km 16:13.4 13位
SS 14 Lake Mikawako 2 14.78 km 12:35.1 13位
SS 15 Shinshiro City 6.70 km 3:53.6 14位
SS 16 Toyota Stadium SSS 3 2.10 km 2:02.3 13位
DAY 4 SS 17 Asahi Kougen 1 7.52 km 5:52.0 16位
SS 18 Ena City 1 22.92 km 20:29.5 11位
SS 19 Nenoue Kougen 1 11.60 km 9:32.7 12位
SS 20 Ena City 2 22.92 km 20:06.1 11位
SS 21 Nenoue Kougen 1 11.60 km 9:27.6 12位
SS 22 Asahi Kougen 2 7.52 km 5:37.5 12位
合計 ――― ――― 304.12 km 3:54:31.5 10位

※SSキャンセルのため暫定タイム。



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