第50 回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2023　LEG2レポート

全日本ラリー第8戦、最終戦となるAhead Japan Racing TeamはLEG1をクラス4位で終えた。
夜は強い雨が振り、路面状況によっては軽量ボディのラリー4の利点を活かせるコンディションになる可能性もあることからLEG2での追い上げが期待された。

昨晩から降り続く雨は一度も止むことなく迎えたセクション3。SS7～SS10の走行となった。

SS7からコースを果敢に攻めるも路面の雨量が想定よりも多く2輪駆動のプジョーはタイムを伸ばすことができずクラス8番手タイム。
その後は路面状況が改善しSS8をクラス5位、SS9をクラス3番手タイムとなった。
セクション3を終えたクラス4番手をキープした。

午後のセクション4に向けたサービスDではウェット路面が続くと判断しタイヤローテーションのみの作業に留まった。

迎えたセクション4ではSS10～SS12を走行。SS7～SS9と同じステージとなった。
路面状況が好転し、タイムを上げていくもラリー2車両のタイムには及ばずSS10からSS12をクラス4番手タイムで走行し、
この全日本ラリー最終戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2023をクラス4番手で終えた。

ドライバーコメント

新井大輝

「2 日間が終わって4 ヶ月ぶりのラリーになりましたけど、ライバルチームが何もトラブルが起こらなかった時に出しうる最高の結果だったんじゃないかな。というふうに個人的には思っています。
今まではまだ慣れてないところもあったり、チームとして成長できてないところも多々ありました。
なのでここまで大きくセットアップを変更しながら戦うっていうのはそこまで自信なかったんです。
ですが事前にスプリング交換だったり、クリックだったり、サスペンションの知識を網羅してもらったことによって、今回ほぼほぼ全サービスでサスペンションのセットアップ変更を完璧に行うことができました。
チームとして凄く成長したところかなというふうに思いますし、こういう緊張感の競ってる中でメカニックがすごい成長できるタイミングであるので一つのミスが結果に直結するような状態での経験っていうのは、普段の整備とは違って何十倍も何百倍も価値があるものなので、これを機に更にもう一歩成長していければという風に思います。
来月のWRCはまだエントリーリストはまだ開示されてないので、どのぐらいの選手が出てくるのか分からないですけど長丁場になるので戦っていきます。」

コ・ドライバーコメント

金岡基成

「2日目が終わって朝から雨が降ってきてかなり難しいコンディションだったとは思うんですけど、想定以上に一番最初の SS7 で雨が降りすぎて、そこでFFであまりタイムが伸びなかったっていうところがあって、かなりきついスタートになりました。
ただ予想外に SS8、9が割といいタイムで帰って来れたので午後もいい具合の路面になってタイム的には良くなってきてはいたのですけど、ただやっぱどうしてもラリー 2 とかには勝てなかったです。
ところで自分自身ノート読んで難しさ、大輝さんの葛藤とかも感じましたし、自分が何かできることないかなと思って。色々頑張ってはみたのですけど、結果惜しくも届かず4位でした。
2日間を振り返って自分自身の勉強として晴れがあったり、雨が降って土砂降りになったり目まぐるしくコンディションが変わっていくラリーとなって、非常に勉強になりました。
その中で自分がどうノートを読めばいいかっていうのも少し勉強したつもりなので、今度はそれをさらに自分のコ・ドライバーやってくれる子に還元していって、
どんどんどんどん若い子のスキルアップに自分自身もこれからつなげていきたいなと思ってます。」