全日本ラリー第4戦、YUHO RALLY TANGOはAhead Japan Racing Teamとして3回目の出場となった。ドライバーに新井大輝選手、コ・ドライバーには金岡基成選手に代わり毛利太哉選手を迎え、JN1唯一の2輪駆動車両プジョー208ラリー4を駆り、格上のラリー2車両やAWD車両と争う。本大会ではSSS(スーパースペシャルステージ)が設定されていないため、さらなる上位進出が期待された。
木曜日に降った大雨の影響で路面コンディションが心配されたが金曜日からは快晴になり、この日も晴れたことから路面はドライ。セクション1のSS1~SS3を迎えた。
SS1ではマシンの中に異物が入りペダルが踏めなくなるトラブルが発生し、マシン制御に影響が出たものの、ドライバー、コ・ドライバーによる迅速な対応によって最小限のタイムロスで抑えた。更にフロントのグリップ不足、2輪駆動によるトラクション不足に悩まされ苦しい展開となる中、SS1とSS2を4位、SS6にて6位のタイムを記録。午前中のセクションをクラス4位で終えた。
午後のセクション2に向けた最初のサービスではタイヤ交換や足回りのセッティング変更など多岐に渡り、Aheadプジョー208ラリー4を送り出した。
迎えたセクション2ではSS4~SS6を走行。SS1~SS3と同じステージとなり、好結果が望めるかに見えたが、セクション1で悩まされたグリップ不足は解決せずSS4を7番手タイム、SS5を7番手そしてSS6を8番手で完走。クラス4番手タイムでLEG1を終えた。
明日のLEG2ではSS7~SS12が行われる。
新井大輝
「チームとして単純なミスがちょっと多くてその SS 1 もそうでしたけど、なんか普段できていたことができていなかったりとかドライビングする以前の問題だったところもありました。でも全体的にそれが仮にできたとしてもSS 2からのタイム差見ると確実に 1 キロあたり2秒離されてるっていう現実はあるので、そこがどのぐらいセットアップで改善できるかっていうところです。かなり厳しいですけど、明日の雨にちょっと勝負をかけていきたいかなっていうところです。」
毛利太哉
「まずは 1 日完走できて、コ・ドライバーとしてはまだまだ成長できるんじゃないかっていう伸び代を感じることができた1日でした。ペースノートリーディングのタイミングだったり、そういうのがまだまだ大輝さんレベルになるとちょっと遅いというところがあるというところ、今日の夜はそれを修正して、明日はもうちょっと気持ちよくアクセルを踏んでもらえるように頑張ってやりたいと思います。
(初めてのJN-1クラス参戦について)
沿道からたくさんの方々が応援してくださいましたけども、自分はでいつかは JN -1 でナビをするっていう夢もあったので、それはちょっと叶ったということで次のステップに進む段階に来たのかなと思います。感慨深かったですよ。普通のクラスとやっぱり違いました。ただ、やっぱ日本全国でのトップクラスでの戦いをするということでプレッシャーをかなり感じました。」