全日本ラリー選手権JN-1クラス4勝を飾り、JN-1クラスのランキング2位につけるAhead Japan Racing Team。本ラウンドの結果次第では新井大輝選手のドライバータイトルが決定する重要な1戦となった。
万全の状態を期すため、本ラウンド前にエンジンオーバーホールを始め2ヶ月の間に大規模リフレッシュを実施し、マシンは更にパワーアップして望む一戦となった。
本ラウンドにはオーストラリア選手権でチャンピオンを獲得したトヨタワークス・チームも参戦。チャンピオン獲得には優勝が必須条件となる中、強力なライバルも参戦した。
LEG1はSS1~SS2を2番手タイムで走行しトップから0.4秒差。SS3で全日本ラリー選手権でも最長SSとなる23.49kmの「ヤム・ワッカ1」でトップを奪還。2番手と2.4秒までその差を広げた。
SS4~5も順調に走行を続け後続との差を広げるとSS6「ヤム・ワッカ2」では2番手を18.8秒差をつける圧倒的なタイムを叩き出し、その差を34.3秒まで広げ独走態勢を築いた。
SS7~8は上位勢がタイムを安定させられない中、SS7をトップタイム、SS8を2番手タイムで常に安定した速さを見せた結果、LEG1終了時に51.4秒の大差をつけ翌日のLEG2に挑むこととなった。
翌日のLEG2、この日は4本のSS走行となった。デイポイント(LEG2の最も速い選手にはポイントが更に与えられる)を獲得できればコ・ドライバーの松尾選手のチャンピオンも決まる状況となった、Ahead Japan Racing Team。
マシンも暑さに堪えたのか、軽微なマシントラブルに見舞われ、思うようなパフォーマンスが発揮できない状況となったしまったが、SS10ではトップタイムを記録。苦しい展開となりつつもLEG2も常に安定した速さをみせつけた。
最終的に2番手と49.1秒差をつけ、今シーズン5勝目を記録、ドライバーの新井大輝選手は2020年以来のシリーズチャンピオン獲得となった。
一方、デイポイント獲得ができず、本ラウンドでの松尾選手のコ・ドライバーチャンピオンの獲得はできなかったが、10/18~10/20に全日本ラリー最終戦「第51回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024supported by KYB」が開催される。
写真提供:@K_silane @legalisr3