全日本ラリー選手権JN-1クラス5勝を飾り、JN-1クラス 新井大輝選手ドライバーチャンピオンを獲得したAhead Japan Racing Team。
本ラウンドはチャンピオンを争っていたチームの参戦が無かったため、コ・ドライバー部門松尾俊亮選手もシリーズチャンピオンを獲得し、両部門を制覇した状態で最終戦のハイランドマスターズへ臨んだ。
ラリー開催前にはAhead Skoda Fabia R5新井大輝選手は地元の中学校で行われたラリー教室へ参加。ラリー講演やデモ走行で地元の学生を大いに盛り上げた。
LEG1は雨が多く降る難しいコンディションとなったが、SS1~SS2を1番手タイムで走行し12.6秒差を付けた。SS3では2番手タイムを記録し午前中の走行を終えた。
SS4~5も順調に走行を続け順調な走行を続けていたが、LEG1最終SSとなるSS6では濡れた路面の足元を救われ痛恨のスピン。このスピンにより10秒以上タイムを失い、これによりLEG1をトップから3.9秒差の総合2番手で終えた。
翌日のLEG2は天候回復したものの、乾いた路面と濡れた路面が混在する更に難しいコンディションとなった。マシンのセッティングやタイヤを乾いたドライ路面に合わせるか、濡れた路面に合わせるかの難しい選択に迫らせるが、濡れたレイン向けのセットアップにて走行をすることを決断。SS7では2番手タイムとなるも、SS8でトップタイムを記録し、総合トップを奪還。更にSS9もトップタイムを記録し2番手に3.1秒差を付けてLEG2午前中の走行を終えた。
残るSSは3本となった午後の走行ではマシントラブルが発生し、マシンのパワーが発揮できない状況に陥りSS10~11を2番手タイム、SS12ではトラブルの症状が悪化し9番手タイムとなり、総合2位でこのラリーを終えた。
6月のモントレー以来の開催となったMorizo Challenge Cupの稲葉摩人、立久井大輝組は4ヶ月ぶりのラリーとなり、今シーズンのベストリザルトを記録すべく本大会に臨んだ。
LEG1は雨が降るラリー1年目の稲葉選手には難しいコンディションとなる中、安定した走行を続け、SS1~3をクラス5番手で走行し午前中の走行を終えると午後のSS4~SS6はペースアップ、クラス2番手タイムを3連続で記録しクラス4番手まで浮上しLEG1の走行を終えた。
翌日LEG2の走行では路面も乾き始めフォーミュラカー出身の稲葉選手にとってはペースアップのチャンスかと思われたが、電装系のトラブルが発生し思うような走行をできない状況に悩まされることとなった。
SS7ではクラス7番手、SS8~9はクラス5番手で走行し粘りの走りを続けるも、その症状は改善せず、残されたSSもマシンを労りながらの走行を続けざるを得なくなった。トラブルが発生したものの1年間共に戦った2人のコンビネーションによりクラス5番手でこのラリーをフィニッシュした。
全日本ラリー選手権は終了したが、11月21日~11月24日はWRCの最終戦ラリージャパンが開催され新井大輝、松尾俊亮組は全日本ラリーのシリーズチャンピオンに向け今シーズン最後の戦いに挑みます。
写真提供:@K_silane @ushiushichi39