FORUM8 ラリージャパン2024

昨年のラリージャパン2023、2輪駆動車で15年ぶりの入賞の快挙を成し遂げたAhead Japan Racing Team。今シーズンはSkoda Fabia R5にマシンをスイッチし、全日本ラリー選手権ではドライバーとコ・ドライバー部門でチャンピオンを獲得。

今シーズン最後のラリーは世界と戦うラリージャパン2024となった。ドライバーに新井大輝選手、コ・ドライバーには松尾俊亮選手のチャンピオンコンビ体制で挑む形となり、WRC2クラスでの優勝を目標に掲げ4日間の長いラリーがスタートした。

開会式を迎えた後すぐに迎えたLEG1、豊田スタジアム内に設けられた特設コースにてラリーがスタートした。

初めてのピレリタイヤ、マシンセッティングも短いテストの中で出ていない中での走行となったが、クラス9番手タイムで初日のLEG1を終えた。

翌日のLEG2、この日からは豊田スタジアムから飛び出し、愛知・岐阜の公道を駆け抜ける戦いとなる。この日1本目のSS2ではサイドブレーキのトラブルが発生、思うように効かなくなり、小さく狭い道幅の日本の公道ではコーナーリング時に痛手となりタイムロスを生んでしまう苦しい展開を強いられた。そんな中でもSS2をクラス4番手、SS3をクラス3番手で走行。SS3は走行途中で足回り部品が損傷をするトラブルに見舞われた影響でSS4をクラス7番手、SS5は前走車のクラッシュの影響でキャンセルとなり、SS6をクラス7番手、SS7をクラス8番手、SS8をクラス9番手、SS9をクラス9番手で走行。思うような走りができない中でもタイムロスを最小限にとどめた走りを披露した。唯一メカニックがメンテナンスができるSS9後のサービスでは、45分の中でメカニックが全てのトラブルを解決。翌日のLEG3で両名を全開で攻められるようにマシンを送り出し、クラス3番手でLEG2を終えた。

土曜日のLEG3はマシンの修復と徐々にピレリタイヤの特性を掴み始めた新井・松尾組が1本目のSS10からクラストップタイムを記録。SS11では惜しくも1.8秒遅れの2番手タイム。SS12はキャンセルとなったが、翌SS13でもクラストップタイムを記録し、最新鋭のマシンに対して10年落ちのマシンで奮闘。クラス3番手を確保するために、セーフティな走りも心がけつつもSS14はクラス6番手、SS15はクラス2番手、SS16はクラス7番手で走行し、LEG3をフィニッシュ。4位からは30秒近い差をつけてクラス3番手でLEG3を終えた。

最終日のLEG4、このまま走りきれればクラス表彰台獲得となる中ではあったものの、この日は1本目のSS17からトラブルが発生。LEG2で発生していたサイドブレーキトラブルが再発、思うようなドライビングをすることができない苦しい展開を強いられることになった。また駆動系にもトラブルが発生しており、攻めきれないラリーが続く中、新井・松尾組は確実に1本1本のSSを駆け抜けた。SS17をクラス4番手、SS18からSS21までクラス7番手タイムを記録。

4日間のラリーでSSを300kmオーバーを走り抜け、見事クラス3番手フィニッシュとなり表彰台を獲得、そして総合では9番手に入り昨年のベストリザルトを更新する結果となった。

写真提供:@legalisr3 



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